2018 J1 開幕戦 何かが違う雰囲気

25日の2018年J1開幕戦、
清水は満員のホームで鹿島と戦い、
0-0で引き分けた。

前半、動きの悪い鹿島に対して主導権を握った清水は、
決定機やPKのチャンスがあったものの決められず、
逆に後半はピンチを迎えるなど互角の戦いに。

昨シーズン、ホームで最低な試合を繰り返し、
最終節に残留を決めた清水が、
鹿島から貴重な勝ち点1をとる試合となった。

開幕戦としては合格だったと思う。
というか、期待が膨らむ内容だった。

もちろん1試合で何も判断できないし、
鹿島の動きが悪かったのはある。
降格した2015年だって満員のホーム開幕戦の鹿島に勝っている。

それでも、何かが違うという気持ちにさせられた。

というのは、監督が代わり、まだ構築の最中だけど、
どことなく漂うまとまり感があって、
とりあえず大きな破綻なく、無失点で抑えられたこと。

チーム全体での守備が、
なんだか分からないけど、去年とは違う雰囲気がある。

例えば中盤4人に上背がないのは、
昨シーズンなら不安要素でしかなかった。

河井と金子と石毛は、
出るなら誰か1人だろうと思っていた。

それが寄せの早さやしつこい守備で、
開幕戦はしっかりと戦えていた。
相手がまだ対策できてないからとはいえ。

優秀な選手がいるはずのこのクラブで、
足りなかったのは、精神的な積極性だと思っていて。

例えば不安になればボールコントロールは悪くなるし、
視野も狭くなり、決まるゴールも決まらなくなる。

それは例えば声が出せてないと、
それだけで積極性は失われることがあって、

他にも例えば「残留争いに勝つ」という状況と、
「上位争いに絡む」という状況では、
上位争いの方が精神的に前向きになるから積極性が生まれるし、

単純に「上手い」と言われるのと
「下手」と言われるのとでは、
上手いと言われた方が自信が出て積極的になり、
余裕からプレーの精度が上がる。

そんなところの改善が、
コメント含めてなんとなくだけど見られて、
去年とは違うんじゃないかなと思った。

そして何より、鹿島を無失点で抑えたという事実。
新監督のもとで、構築途中のチームが、
ブレずにやっていこうと思える材料を得られたのは、
前に進む力になるんじゃないだろうか。

とはいえ、やっぱりまだまだ1試合。

ファンソッコとクリスランが効いてたことも、
中盤4人が機能していたことも、
立田が右サイドでしっかり仕事できてたことも、
何もかもが、まだ半信半疑。
こういう戦いを、何試合も見せられるかどうか。

ただ、期待感は十分ある。

選手もクラブもプロ意識がやっと高くなりつつある中で、
開幕戦の戦いぶりは、今年ひょっとする。

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