アジアカップ2019が準優勝に終わって

アジアカップ2019、
日本はカタールに敗れて準優勝に終わった。

カタールは個を活かすために何をすべきかが明確で、
その個の力が、瞬間的に爆発していた。
総合的に見れば、強かった。

ただ、カタールは少し雑で、ミスも多かった。
疲弊もしていた。

日本が勝つべき相手だった。

日本は結局、大会を通してチームを成熟させられなかった。

固定したスタメンはお互いのプレーを分かっていて、
感覚的に連係が取れてはいるけれど、
その他のメンバーが入るとうまくいかない。

そして固定したスタメンであっても、
大迫のポストプレーという型らしきものを封じられると、
途端に攻撃がうまくいかなくなっていた。

それでも攻撃を仕掛けてくる相手なら、
ショートカウンターがはまるけど、
守りを固められると崩す術がなくなる。

個の力で何とかするサッカーの限界。
攻撃のバリエーションが少ない。
そして、ベンチからもピッチ内でも
うまくいかないときに、修正できない。

チーム作りで手を打ててない。
試合では打つ手がない。

これまでは親善試合だったから、
日本の良さを封じられることは少なかったけど、
カタール戦だけじゃなく、ベトナム戦もそう。

ただ、そんなチームだったのに、
準優勝できたということは、
ここから強くなれるということでもあって、
今回の結果を受けて、どう改善してくかが大事になる。

そして清水の北川も、
今回の結果を受けて、どう改善していくか。

5試合に出場できたけれど、
決勝の交代カードとして選ばれなかったように、
リードされている場面で追いつくための
カードにはなれなかった。信頼を得られなかった。

代表での活動をきっかけに、
プレーの幅を広げようと考えるのは、
岡崎が代表に入ったころと一緒。

その後、岡崎はクラブで足元の技術を磨いた結果なのか、
ボールを失う場面がかなり増えて、
攻撃でブレーキになっていた時期がある。

でもその一方で、代表でひとつレベルが上がり、
清水では見たこともないような、
足元の技術を見せて、進化をしていった。

そして、清水でも輝きを取り戻した。

北川も、同じ道を辿るかもしれない。
ボールを必要以上にキープしたり、
強引なドリブルを仕掛けるシーンが増えるかもしれない。

そうなったとしても、それでいいと思う。
プレーの幅が広がれば、代表での活躍に結び付くし、
結果うまくいかず、自分の武器が裏への飛び出しや、
周りを活かすプレーだという原点に戻ったとしても、
弱点を減らす効果が出て、何らかのプラスになる。

クラブ内に、精神的に優れた選手がいる今なら、
北川は自分を見失うこともないと思う。

課題をクラブに持ち込む北川が、
今シーズンどうなっていくのか、楽しみだったりする。

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