J1第23節、清水はホームで
横浜FMと対戦し、2-2で引き分けた。
東京五輪明け、約3週間ぶりの試合は、
現在2位の横浜FMを相手に
先制したものの、相変わらず攻撃を受ける時間帯が長く、
そうした中で2失点。
それでも後半の途中で相手の疲れもあってか、
交代で入った、後藤・西澤のカウンターが決まり、
引き分けに持ち込んだ。
チームとしての大きな進歩は感じられず、
現実はやっぱこうだよなーと思いつつも、
選手個々のプレーに希望が見えた試合だったと思う。
まず希望が見えたのは、後藤・西澤という、
シーズン前半戦にチャンスがなかった2人。
交代選手でギアが上がらないことが多い清水で、
積極的なボール奪取から攻撃を展開し、同点ゴールを奪った。
それだけじゃなく、守備の強度が高く、
どのくらいかの時間、相手の自由を奪っていた。
そして、なんと言っても頼りになったのが、
チーム練習合流後4日で、公式戦デビューを果たした松岡。
そりゃすぐ使われるよね、という出来。
ボールを運べて、的確なパスを前へ出せたり、
サイドチェンジができるのはもちろん、
ボール運びの指示を出したり、積極的に声をかけたり、
味方のファールの場面で審判とコミュニケーションとったり、
チームの中心といった感じの働きぶり。
竹内もそれはやってたりするけれど、
加入後間もない20歳が、年齢関係なくできていた。
できるのが当たり前じゃなきゃいけないんだろうけど、
清水の大人しい選手たちには、足りてない部分。
松岡を中心にガンガン声をかけてほしいし、
清水の選手たちの空気が変わってくれればと思う。
高校時代に活躍していたり、技術はあるのに、
どんな監督が来てもうまくいかなかったり、
なかなかピッチ上で臨機応変に対応できない清水は、
そういう空気の変化で、変わっていけると思う。
声の掛け合いで、チームの意識がまとまるから。
積極性や自信が、プレーの質を変えるから。
チームを根本から変える選手が増えてきたことで、
チームの雰囲気も、戦い方も、
受け身じゃない、積極的なものに変わってくれればと思う。
それだけの選手が、揃ってきているわけだから。