ネットの世界は、真面目すぎる人の声とか、
偏ったことを主張する人の声が大きくなるもの。
それがヤフーみたいな巨大プラットフォームで、
ニュースと一緒に表示されると、
あたかも一般論や多数派のような印象になる。
ヤフコメがひどいのはもちろんのこと、
例えば今日の衆議院選挙の「みんなの意見」は、
一体何をしたいのか分からない。
この時点で93%が「投票した」と答えている。
ちなみに実際の投票率は55・93%で戦後3番目の低さ。(※翌日発表)
今回の選挙にかなりの人が興味を持っているという、
誤った印象を伝えるグラフ。
たぶんこうなった大きな理由は、
選挙ニュースのページに投票ボタンがあるから。
そもそも選挙に興味を持つ人が見てるわけで、
投票したと答える人が多い。
世論調査にも、意見にもならないこの投票に、
一体何の意味があるのか分からない。
サッカーのスタジアムの外で
「サッカー好きですか?」と聞くのと同じ。
今回はどうでもいい息抜きコンテンツなんだけど、
これが例えば、五輪開催に賛成か反対かで、
反対がやたらと多くなるみたいなことになると、
偏った人が世の中の空気を作ってしまいかねない。
ヤフコメや投票を真に受けるかどうかは、
情報を受け取る側が選べばいいんだけど、
とにかく今回の「みんなの意見」は、みんなじゃないよねと思った。