松岡・唯人が代表初選出

1月21日に行われるサッカー国際親善試合の日本代表に、
J1清水から、松岡大起と鈴木唯人の20歳コンビが
追加で選出された。2人ともフル代表初選出。

クラブのリリースを最初に見たとき、
アンダー世代の代表に選ばれたんだなと思ったら、
まさかのフル代表。

今回の親善試合が国内組のみなうえ、
パリ五輪世代に経験を積ませる意味合いもありそうだけど、
期待されているからこその選出なのは間違いない。

鳥栖時代ですでに代表入りが近かった松岡は、
清水が不調なときにも、素晴らしいパフォーマンスを維持し、
周りに左右されない逞しさを見せてくれた。

鈴木唯人はもともと、
ボールを持てば何かやってくれる面白さがあったものの、
なぜかシュートが決まらないという状態から抜けそうな兆し。

昨シーズンの湘南戦で見せた、3人抜きループのように、
1人で試合を決めてしまう並外れた能力の片鱗が、
平岡監督体制の最後4試合は、むき出し状態だった。

あと、2人とも運動量がチームでトップクラスで、
ボールを失わない、失ってもすぐ切り替えて奪い返す、
そんな現代のサッカー選手に必要なベースの能力が高い。

真面目でサッカーと真摯に向き合うボランチ・松岡と、
神戸戦のシュートミスが話題になったのを
「ツイッターでバズってる、有名になれた」と、
前向きにしか見ないゴールハンター・鈴木唯人という、
ポジションにバチッと合っている性格にも、伸びしろが感じられる。

これで、2人が次のステージにいく日は早まったかもしれない。

そして、清水のチームメイトにとっても、
2人の選出は大きいと思う。
自分と代表とのものさしができる。

周りに流されやすいチームだったようだから、
昨シーズンまではそれが甘い方向に流れてたのが、
練習から、厳しい方向に流れやすくなる。

少なくとも、若手はギラギラするだろうし、
中堅以上にはピリッとした空気が増しそう。

去年、清水にレンタルで加入した権田が
3月の日本代表に選ばれたとき、こんなことを言っていた。

「エスパルスに入って『日本代表との距離間がある』と感じた。
エスパルスの選手が『日本代表が自分の間近にある』と感じることが、
クラブ全体のレベルアップに繋がると思う。
個人的にはエスパルスの選手が、もう1人2人くらい入って、
もっと日本代表というものを、エスパルスの選手が身近に感じられれば良かった」

2021年に、権田が促した選手の意識の変化が、
ここで一気にスピードアップする可能性があるのがうれしい。

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