1998年、大学のスポーツ系の授業で、
ドーピング問題について教授が話していた。
「ドーピングの陽性が発覚するのは、
薬が抜けるまでの期間を計算ミスしたからだ」
当時、海外でドーピングは普通に存在し、
発覚するのは「選手が隠すのをミスしたから」というもの。
もっといえば、選手に指示している組織のミス。
もう24年も前の話だから、
今のドーピング検査の厳しさは、昔と違うとは思う。
ただ、同時にドーピングを逃れる方法も
巧妙になっていておかしくない。
女子フィギュアスケートで、
ドーピング陽性判定があったにもかかわらず、
北京五輪に出場した、ROCのカミラ・ワリエワ15歳。
出場に大きな批判が巻き起こる中、
今日のフリーに出場したワリエワは、
ミスを連発し、ボロボロの演技で五輪を終えた。
メンタルが壊れながらも氷の上に立たなければならない
15歳を見るのは、つらかった。
今回、誰がドーピングを主導したかは分からないけど、
今度こそは、一選手の責任で幕引きしないでほしい。