2015 ニューイヤーカップ3試合 開幕まで3週間

鹿児島でキャンプ中のJ1清水が、
「Jリーグ・スカパー!ニューイヤーカップ」という、
今年始まったカップ戦3試合に臨んだ。

2/8 清水(J1) 1-2 磐田(J2)
2/11 清水(J1) 0-1 熊本(J2)
2/14 清水(J1) 3-5 浦和(J1)

結果は3連敗の最下位で終わった。

ただ、カップ戦とはいっても、
キャンプの成果を試す練習試合。

それをスカパーが、
たぶん2月のオフシーズンの契約減を抑えるため、
全試合生中継して、盛り上げている形。

だからタイトルがかかる試合といっても、
この3試合は、結果うんぬんで
一喜一憂するものじゃない。

昨シーズン途中から指揮をとっている
大榎監督が、準備期間を与えられたことで、
本格的に自分の色を出して指導し始めたばかり。

8日に行われた最初の試合が、
キャンプで実戦練習を始めた翌日だったわけで、
1週間程度でチームが完成するわけじゃない。

だから、監督も選手も口にしているように、
山ほど出てきた課題を
チーム全体がしっかりと把握できたことは、
プラスになると思う。

とはいえ、見てる側としては、不安は不安。
3試合とも、出来があまりに酷かった。

今日の段階で、開幕まで3週間あるとはいえ、
その期間で改善できるのか心配になるような、
低調なパフォーマンスに終始した。

守備では昨シーズンのように、
簡単に失点するシーンが目立った。
キャンプでそれほど練習してないはずで、
昨シーズンと同じなのは当たり前だけど、
課題があらゆるところにあって、
やることだらけに見えるから、
あと3週間でどこまで向上するのか不安にはなった。

特にサイドバックは最大の不安材料で、
すべてが、うまくいっていなかった感じ。
連携の問題は大きいけど、本職SBが足りてない、
昨シーズンからの問題は解消されていない。

攻撃では、前監督の「指導に忠実な動き」が
要求されるサッカーから、
大榎監督の「自由な発想」が
要求されるサッカーへの切り替えに、
どうも時間がかかりそうな様子が見えた。

そりゃずっと、目の前のものを忠実に描く
肖像画を描き続けてきた人が、
急に想像を膨らませた抽象的な絵を
描きなさいって言われたって難しいはずで。

それぞれの監督がいい悪いじゃなくて、
その転換っていうのは、
相当苦労するもんなんだろうなと思った。

シーズン序盤は、大榎監督がまず取り組んだ、
走力を高めた成果から、高い位置でボールを奪って、
ショートカウンターを決めて、
勝ち点を拾う試合が多いかもしれない。

ただ、まだ加入が発表されていない、
新外国人選手2人の出来とフィット具合によっては、
攻撃面が劇的に良くなる可能性はある。

攻撃的な位置に新外国人2人と、
例えば大前と村田を置くとしたら、
個の能力もあって、それなりの破壊力は期待できる。

平均的な選手が多い清水というクラブに、
個の能力を持ったタメを作れる選手が1人いれば、
チームのパフォーマンスは大きく上がると思う。

ただ、ここでも問題はサイドバック。
3バックの方がいいんじゃないか…
中盤は選手がいっぱいいるのに…っていう、
誰もが思う疑問を、大榎監督が、
どんな方法で解決してくれるのか。
選手たちがどうやって解決するのか。

開幕まで3週間って、正直短い。

この3週間で解決に至らなくても、
改善や成長を見せてほしいし、
いい変化があると信じてる。

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