リオ五輪 レスリングの“ぬいぐるみチャレンジ”

日本時間の昨日の夜から始まった、
リオ五輪のレスリング競技。

その男子グレコローマン59kg級で、
日本の太田選手が銀メダルをとり、
日本レスリング勢は幸先のいいスタートを切った。

そんなレスリングの試合を見ていたら、
マットの周りにいる人が、マット上に
ぬいぐるみを投げ入れるシーンが何度もあった。

激しいマット上に放り込まれる、
なんとも脱力する、ぐでっとしたぬいぐるみ。

調べてみると、このぬいぐるみ、
実はチャレンジシステムという、
ビデオ判定を要求するためのもの。

セコンドが投げ入れたものだった。

どうしてこんな脱力感のある
チャレンジシステムなのか調べてみると…

昔はホワイトボードを掲げることで、
ビデオ判定を要求していた。

しかし、審判団がそれに気づかないケースがあり、
ガマンできなくなったセコンドが、
ホワイトボードを投げ入れることがあった。

それは危ないからと、
やわらかいスポンジを投げ入れるシステムに変更。
それぞれのコーナーの色、
赤と青のスポンジを投げ入れる。
(ロンドン五輪のときは四角いスポンジだった)

それがリオ五輪では、
今大会のマスコットキャラクターの
ぬいぐるみを投げ入れている。
ちなみに胴体の色が、コーナーの色。

セコンドに放り投げられ、
審判につまみ上げられるマスコット。

屈強な男たちに雑に扱われながらも、
自分の役割をまっとうするマスコットに、
健気さすら感じる場面だった。

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