たとえ敗れても

表彰台に立つ選手たちの華やかさの一方で、
惜しくも敗れた選手たちにも、魅力がある。

体操の内村航平選手が、
ケガから復活し、金メダルに手が届きそうだった中、
一発勝負の本番で鉄棒から落下するという儚さだったり。

テニスの大坂なおみ選手が、
いいときと悪いときに大きな差があって、
今回は早々に敗れたような、メンタル面の危うさだったり。

バドの桃田賢斗選手が不祥事から這い上がり、
事故でケガを負い、それでも世界ランク1位として
臨んだ大舞台で、実力を出せずに終わる脆さだったり。

競泳の瀬戸大也選手のように、
不倫騒動を起こして練習が難しくなり、
五輪でも本来の泳ぎに戻せなかった勿体なさだったり。

他にもケガを乗り越えられなかった選手、
調整や試合のミスで実力を出せなかった選手、
緊張感や重圧に負けてしまった選手。

人間味があって、見守っていたくなって、僕は応援したくなる。

メダルだけが魅力じゃない。
日本人の誇りになる存在じゃなくていい。

スポーツは、その選手の物語でもある。
僕らはそれを、共有させてもらっている。

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