オミクロン株の感染拡大で、
今年も3月の東京マラソン開催に暗雲。
運営サイドはコロナ禍でも開催できるよう、
最大限の対策をして25000人の大会をやろうとしてきて、
世の中の空気も、イベント開催に肯定的になっていた。
実際に行われる予定の対策が
・ワクチン・検査パッケージ制度の導入
・体調管理アプリの導入
・ランナー受付や大会当日の入場ゲート等での検温
・フィニッシュ後の着替えは屋外スペース
・手荷物預かりなし
・スタート前、フィニッシュ後はマスク着用
・スタート時も走行中も1m以上のフィジカルディスタンス確保
・ウェーブスタートの導入
・給食は個包装
・給水は蓋つきコップ
などなど
専門家の意見をふまえて、
リスクを最小限に抑えるよう考えられていたはず。
でも、オミクロン株の出現と感染拡大が起きた。
感染力が高く、ワクチンを打っても感染しやすいこと、
そもそもワクチンを打って時間が経ってる人が多いこと、
一方で重症化する確率がこれまでよりも低く、
社会を止めるウイルスかという議論もある。
専門家の意見も、政治家の意見も割れ、
何が正しいのかは、もはや誰も分からなさそう。
決行か中止(延期)か。
社会のあらゆることとの整合性を考えると、
ノーマスクで2万5千人が走るのは、
感覚として受け入れられる人が少ないと思う。
人がスカスカな屋外でもマスク着用をするという、
過剰な対策が常識っぽくなっている世の中で、
1mの距離でノーマスクのマラソンは非常識に映るはず。
東京都や小池都知事に、
そこで起こる批判を跳ね返せるだけの論理があるか。
そもそもマラソン大会程度で、批判を跳ね返す必要性を感じているのか。
そして大会1か月前に、行政がイベントをどう扱っているかで、
東京マラソン開催の可否がジャッジされる中、
2万5千人のスポーツイベントを開催してOKなら、
他のどんなイベントも開催OKにしないと整合性がとれない。
日和見な東京都が、どっちの判断を下すのか。
参加が決まっている側としては、今回も準備しておくしかない。