J1第10節、清水はホームで
広島と対戦し、2-2で引き分けた。
けが人が続々と復帰してきたことで、
清水の試合内容は向上中。
コンディションを上げてきたサンタナの2ゴールなど、
シーズン開幕時には試合に絡めていなかった選手が、
ようやく戦力として組み込めるようになってきた。
しかし点をとると気持ちが守りに入ってしまうのか、
相手にペースを握られ、2度のリードも2失点。
リーグ戦4試合連続ドローになった。
清水が普通に戦っているときは、
プレッシャーを受けてもボールを運べるようになり、
試合として見られるようになってきた。
まだまだ一瞬のスキから危ない場面が生まれるものの、
ここ数試合を見た感じ、どういった相手でも、
ボールを運ぶことができるようになっている。
それでもちろん満足はしていないけれど、
勝利まで、あと一歩のところまできていると思う。
内容が悪くても勝つことが大事とは言うけれど、
勝つ確率を上げるために内容がいいことは大事で、
今、勝つ確率は上がってきていると思う。
それでも勝てないのは、勝てていないからかもしれない。
これは脱するのが難しくて、
勝てていれば信じられる自分たちの戦いも、
勝てていないことで、本来とは違う戦いをしてしまう。
今日でいえば、リードをしたら守りに入り、
押されまくって耐えきれず、失点してしまった。
だからといって、偶然守り切れてその試合に勝てても、
本当の自信になりにくいかもしれない。
この流れを変えるには、追加点を奪い、
2点差以上の試合にすることで、
思い切っていつも通りの戦い方をして逃げ切る体験が大事だと思う。
つまり勝てていない今の段階では、
守り切れなかったことよりも、
追加点を奪えていないことが、勝てなかった原因や、
自信をつけるきっかけを掴めない原因だと思う。
選手層は明らかに厚くなっている。
新戦力のオ セフンや白崎、山原の貢献度は高く、
サンタナや松岡、ホナウドがケガから復帰して調子を上げている。
さらに昨シーズンまで、ケガ人がいなければ
出場機会が限られていた宮本は、
地味ながら気を使える選手として、
今、ボランチのファーストチョイスになっている。
あとは自信。そして自信を与える監督の手腕。
現在1勝6分3敗。
それでも勝利は近い雰囲気がある。
早くきっかけを掴んでほしい。