2019JリーグYBCルヴァン杯第5節、
清水はアウェイでガンバ大阪と対戦し、1-3で敗れた。
前半終了間際、ガンバのCKで、
藤本淳吾のキックをニアで三浦弦太が合わせてゴール、
第3節と全く同じ形で清水が先制されると、
後半にドウグラスの直接FKで一度は追いついたものの、
2度もディフェンスがぶち抜かれて、さらに2失点。
グループステージ1試合を残して、ルヴァン杯の敗退が決まった。
触れないわけにはいかない、
センターバックのヴァンデルソン。
3失点に絡み、特に後半の2失点は、
1対1の対応のまずさで簡単にぶち抜かれてのゴール。
試合に絡ませるのは怖い選手になってしまった。
ブラジル1部でも出場していた選手ということだから、
もとからの能力の問題ってわけじゃないはずで、
日本サッカーに適応できていないというか、
プレーのクオリティが完全に落ちている。
大人しい性格なのか分からないけど、
プレーに迷いがあって、どこか不安げで、反応が遅れている。
その結果、危なっかしいプレーが多い。
試合であのぶっちぎられるプレーを見せられると、
チーム全体が不安を抱えてしまうだけに、
しばらく試合に絡めるのは難しいんじゃないだろうか。
うまくいっていないチームで、
さらなる不安要素を抱えるわけにはいかない。
ただ、今日の敗戦をヴァンデルソンのミスで
片付けてしまっては、問題を見て見ぬフリしているだけ。
どうやってボールを奪うのか、
どうやって奪ったボールを運ぶのか、
なぜ相手はフリーになり、フリーの味方はいないのか、
選手たちはイメージを共有できているのか、
監督はイメージを共有させられているのか。
今回は連係面で難しいルヴァン杯メンバーとはいえ、
リーグ戦の鹿島に続いて、
パスを回す相手に何もできない時間が長すぎて、
カウンターの一刺しで勝とうとしても、
カウンターのチャンス自体を作れていない。
ボールを保持してほしいわけじゃなく、
「奪い方」や「ゴール前への運び方」が、
昨シーズン終盤よりも整理されていない印象。
その結果、全体的に反応が遅れて相手のターンが続く。
さらにボールを奪えて攻撃に移っても、
近くに見えた味方へボールを渡し続けるだけで、
PS4のサッカーゲームでいう「×ボタン」を連打するサッカー。
守備に強さ、攻撃に怖さが足りない。
ただ、リーグ戦では前節の鹿島戦以外、
内容はそこまで悪くなかった。
たぶんチームとしてベースの戦い方は悪くなくて、
ボールをうまく奪えないとき、試合中の微調整がうまくいっていない。
リーグ戦の次節・川崎戦は、
かなりボールを回されそうな中、
まさにその奪い方、運び方が重要になる。