J1・2014年シーズン開幕戦、
清水はアウェイで名古屋と対戦。
試合開始早々の先制から
逆転を許したものの、再逆転で3-2の勝利。
シーズン開幕戦で、
清水は7年ぶりの勝利、
名古屋は12年ぶりの敗戦になった。
清水も名古屋も、内容は悪かった。
開幕戦にありがちな低調さ。
ミスが多く、距離感も悪い。
ディフェンスのときの対応も、
お互いに拙いものがあった。
ただ、だからこそ決定的なシーンが、
お互いに多く訪れて、
エキサイティング風の試合になってた。
試合内容がどうだろうと、
得点に近づくシーンが多ければ多いほど、
見てる側、特に応援してる側にとってみたら
楽しいわけで。
しかもそれが勝利なんだから、
楽しくないはずがない。
そして内容が悪かったとはいえ、
この試合、清水にとって、
かなり意味のある試合だったと思う。
逆転されてズルズルいかなかった。
これに尽きるんじゃないかと。
名古屋に逆転されたとき、
僕は応援しつつも「また今年もか…」って、
そのまま抑え込まれるか、さらに追加点を奪われて、
ズルズルいっちゃう試合が頭をよぎった。
やっぱり精神面が弱いのか、
そう結論付けそうになってた。
でも今年の開幕戦は違った。
名古屋が良くなかったとはいえ、
逆転で勝ったことに意味がある。
セットプレーと、新エースのゴールで、
きっちりと逆転した。
ここ3シーズンの、
悪い流れを断ち切るかのような、
そして今シーズンに
いい流れを引き寄せるかのような、
勝利だったと思う。
次はホーム開幕戦、対横浜。
去年の同じ第2節・ホーム開幕戦で、
0-5で大敗した相手。
清水は中村俊輔のような、
巧いベテランがいるチームに弱いから、
この試合は成長したかが分かる試合になる。
今日の前半みたいに、
中盤の真ん中に人がいなくて、
サイドとバックラインをボールが
行き来するだけの試合にしちゃいけない。
そして清水には、ホームの方が
プレッシャーを感じちゃう選手が多い。
それに去年も、
泥臭く追いついたシーズン開幕戦2-2で、
勢いに乗るかと思われたあとの0-5だった。
横浜に勝つことができたら、
大きな大きな自信になると思う。
開幕戦以上に、得るものが
大きな試合になってほしい。