2016 J2 第32節 ラストプレーでの逆転勝利

J2第32節、清水はホームで
水戸と対戦し、2-1で逆転勝利した。

今シーズン初の3連勝。
ずっと壁だった3連勝がかかる戦いを、
5度目の挑戦で打ち破った。

ひとつ順位を上げて4位になったうえ、
2位・松本が引き分けたため、
自動昇格圏内との勝ち点差は4に。

ついに自動昇格圏内がハッキリ見えてきた。

前節以上に相手のプレッシャーに苦しみ、
試合開始から後半途中まで、
攻撃がなかなかうまくいかなかった。

それが85分、大前のコーナーキックが、
松原が立ってたかかとに当たってゴールに入る
ラッキーな得点で同点になり、

後半アディショナルタイムのラストプレーで、
またも大前のコーナーキックから、
ビョンジュンボンの
劇的ダイビングヘッドで逆転ゴール。

そのまま試合が終了するという、
滅多にないフィナーレで劇場が幕を閉じた。

ここ最近、清水の最終ラインやボランチの
河井・竹内が早くチェックを受けていることで、
試合を支配できなくなっている。

本当なら軽くいなさなきゃいけないけれど、
前節の大前のフリーキックといい、
今節のコーナーキック2発といい、
こういううまくいかない状況でも、
セットプレーで得点できているのは大きい。

これまでセットプレーの得点が少なかった中、
大前の精度が高く強いキックが、
大きな武器になっている。

苦しい中でもいけるんじゃないか、
そういうポジティブな頭で試合ができれば、
耐えて凌いで勝ち点を稼ぐ試合も、
これからまた生まれるかもしれない。

精神的にプラスになる勝利だったと思う。

次のリーグ戦は、自動昇格争いで
最大のライバルとのアウェイ2連戦。

第33節、2位・松本山雅戦、
第34節、3位・セレッソ大阪戦。

こんなにも整った舞台はない。

2勝できれば大きく前進。
1勝1分がギリギリのライン。
負けて相手に勝ち点3を加えさせたら、
自動昇格争いの舞台から落ちる。

セットプレーという武器が出来つつあるとはいえ、
今日のようなあたふたする試合をしていたら、
やられる可能性は結構ある。

それに今日の試合で枝村がケガで途中交代。
次にもし出場できないと代わりが難しい。

シーズン前半のうまくいかない一因が、
この身長の低さにあったはずで、
今、金子・河井というかなり小柄な選手が
うまくフィットしているのは、
上背のある選手たちと組み合わせいるからだと思う。

そんな中、枝村の代わりに
なりそうな選手たちは、みんな身長が小さい。

舞台で演じられる山場は、
ハッピーエンドへ向かうものなのか、
バッドエンドへ向かうものなのか。

不安ではあるけれど、
昨シーズンの残留争いよりも遥かに、
今回の舞台はワクワクしている。

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