テニスの大坂なおみ選手を見ていると、
スポーツはつくづくメンタルだと実感する。
全豪オープン3回戦、前回チャンピオンの大坂は、
昨年の全米で圧勝した15歳のガウフにミスを連発。
ストレート負けを喫した。
試合後、大坂が挙げた敗因は分かりやすかった。
・チャンピオンとしての精神的な強さがない
・絶対有利という重圧
・相手は前回負けていることで向かってくる重圧
そしてこう語った。
「15歳に負けたくなかった」
同じ「勝利」を目標に戦ったとしても、
メンタルひとつで、人のパフォーマンスは大きく変わる。
「勝ちたい」というメンタルだと前向きになれて、
集中力がアップ、好プレーを連発することが多い。
逆に「負けたくない」というメンタルだと後ろ向きになり、
集中が欠け、ミスを連発することがある。
簡単に言えば、勝ちたい気持ちは「強気」で「積極的」、
負けられないという気持ちは「弱気」で「消極的」。
消極的になれば体の使い方が狂い、
判断が遅れたり、プレーにズレが生まれやすい。
そして「負けたくない」という気持ちは、
1つのミスで「負けられない」になり、
「負けたらどうしよう」「負けるかもしれない」と、
心が坂道をどんどん転げ落ちてしまう。
ミスがミスを呼び、立て直せなくなる。
これはどんなスポーツでも、そうだと思う。
必要になるのは、自信。
普段から自信を持つ発言をする、
いわば自己暗示のようなことをできれば、
自然と試合でも自信を持てるもの。
どこかで不調になるし、うまくいかないことがある。
絶対的な自信を得ることは永遠に難しい。
だから、根拠のない自信を持つことが大事。
でも、謙虚さがジャマをすることがあるし、
「調子に乗ってる」と言われるんじゃないかと、
想像してしまうことがある。
この意識を変えるのは、結構難しい。
という、誰にも当てはまる、メンタルの重要さ。
だから、大坂選手を応援したくなる。