緊急事態宣言が全面解除。
大事になりそうなのが、
もとから低いリスクをゼロにするんじゃなく、
高いリスクを下げるという意識。
例えば屋外を歩くときに、
すれ違う人へ感染させないようマスクをするという、
リスクがそこまでなさそうなのにやってる習慣が、
そもそも本当にどれだけのリスクがあって、
それをゼロにするメリットがどこまであるのか?
マスクをするデメリットを超えられるのか?
一方で、大人数で飲み会を開くとか、
キャバクラなど夜の街で飲むという場面が、
どれだけ大きなリスクで、
何をすればリスクが下げられるのか?
100あるうち0.01のリスクを0にする努力じゃなく、
100あるうち10のリスクを1にする努力の方が、
確率として考えれば大事なわけで。
緊急事態宣言下でお役所は、
少しでもリスクがあれば排除するよう要請し、
それに多くの人が従っていたわけだけど、
解除後はリスクの高低を考えながら、
他の健康や経済のリスクとどっちが大きいのか、
考えながら行動することが大事になる。
小学生でも分かる今の呼びかけより、
少し高度にはなっちゃうけれど、
家にこもらず行動することが増え、
応用が必要になる場面が増えるわけだから、
みんなが判断力を養わないと、
過剰な防御で何かを犠牲にしてしまったり、
無防備で感染してしまう場面が増えてしまう。
戦場には半袖短パンで乗り込んで、
家では甲冑を身につけてたら、意味がない。
見えない敵には、極端に恐れを抱く人もいれば、
極端に見くびってしまう人もいる。
大洪水や火山の噴火は、神のお怒りではないし、
見たことないキノコを食べるのは危ない。
どこがどうまとめるのか分からないけど、
考える材料を、提供してほしいと思う。