J1第9節、清水はホームで
札幌と対戦し、3-1で勝利した。
札幌が退場者を出したこともあって、
後半、数的優位となった清水が試合を支配。
終盤にヘナトの弾丸ミドルや、
カルリーニョスの見事なテクニックでネットを揺らし、
チャンスを作り切れなくても個で決め切った。
清水は昨シーズン、ホームで0-8とズタボロにされた相手に、
借りのうちの利息くらいか、それ以上は返した。
組織が未成熟な部分は、
個で相手を上回って勝った試合だと思う。
ヘナトやカルリーニョス、エウシーニョのように、
確実にキープしたり、相手にアタックできる選手が、
多少のズレをカバーして、強引に前へ運べていた。
連係を見れば、パスの回り方も、チャンスシーンの作り方も、
守備での寄せ方も、まだまだぎこちない。
例えばディフェンスラインで回すとき、
少しマイナスの方向にボールがそれることで、
攻撃に移るタイミングが少し遅れ、
その間に相手に数メートル寄せられてしまい、
攻撃へうつれない場面が何度もあった。
攻撃でも同じで、
わずかなパスのズレがあちこちにあって、
決定的な場面を作る手前で回すことが多い。
それでも、個で前へ運んだり、1~2人はがしたりして、
チャンスシーンが作れていた。
そうすることが、この戦術で必要なことだと思うけど、
同時に連係はまだまだ高められると思った。
問題は、ターンオーバーしているルヴァン杯が終わって、
リーグ戦が週2になったときに、
どうやって選手をミックスしていくか。
毎回、今日のメンバーを使って、
いいコンディションで試合に臨むのはムリ。
組織を個で補い、個を組織で補う。
両方のレベルを上げるしかないわけで、
やっぱり強くなるにはもう少し時間がかかると思う。
それでも今日みたいに可能性が感じられる日があると、
未来を楽しめて、我慢もできる。