J1第15節、清水はアウェイで
広島と対戦し、1-4で敗れた。
さほど特別なことはしていない広島に対し、
清水は攻守ともに選手全体が連動できず、
そのすき間を突かれて、失点を重ねていったイメージ。
清水の状態の悪さを感じさせる試合で、
5連敗となってしまった。
清水は前線からプレスをしてるんだけど、
最終ライン含め全体が押し上げていないから、
相手キーパーは中盤のフリーの選手にボールを出すか、
大きく蹴れば、跳ね返ったボールをフリーの中盤が拾える。
清水のスカスカになった中盤や逆サイドを使われ、
運ばれたあとも清水の寄せは遅く、
精度の高いパスやシュートを放たれてしまう。
最終ラインからつなごうとするときも、
まだまだ選手同士の距離感が悪い。
チームがまとまっている相手や、
ミスの少ない相手に対して、清水は崩壊してしまう。
早く寄せようとする意識や、
ボールをもらいに動く意識は、
前節よりも改善しているんだけど、
気持ちでどうにかなるものじゃない。
全体が戦略的に動かないと、
どれだけ気合が入っていても空回るだけ。
チームとしてしっかり修正しないと、
これからも失点を重ねる試合は多いと思う。
「攻撃的だから失点するのはしょうがない」
という類のものじゃなく、単に連動できていない。
週2で疲労抜きの練習が多くなりそうな日程で、
どこまで全体の連動を高めることができるのか。
ただただ殴られ続ける試合を重ねるうちに、
失点ドランカーになってしまう。
降格がない特別なシーズンの恩恵を受け、
チームを1から立て直せる猶予があるとはいえ、
戦える自信をなくしてしまっては成長も鈍化する。
目指すサッカー自体は魅力的なわけだから、
続けていくためにも、
監督にはチームとしての戦い方の徹底を、
うまくやってほしいと思う。