2021 J1 第31節 勝ち点を失うかもしれなかった甘さ

J1第31節、清水はアウェイで
福岡と対戦し、2-1で勝利した。

清水は前節契約上出場できなかった
藤本がスタメンに戻り、前線からの守備が活性化。
敗れた前節も感じた守備の進化が、
今日はよくハマり、結果もついてきた形。

そこへ調子を上げてきたカルリーニョスの個の力や、
鈴木義宜の復帰で最後は5バックにもできたような
戦術の広がりなど、選手も揃ってきて状態は良く。

終盤の20分間ほどで逃げようとするあまり、
攻められ続けたのは課題だったり、
相変わらず甘さがあったのは問題だけど、
とりあえず残留へ向けて勝ち点3という
大きな結果を得ることができた。

高い位置でボールを奪う意識が、
かなり上がってきている。

その中心は藤本。非常にいい。

得点シーンのプレッシャーも良かったけれど、
ゴールキーパーへの寄せ方がうまいからか、
相手GKは大きく蹴り出すしかなくなっていた。

ディフェンス陣へのプレッシャーも良くて、
パスの出しどころをなくしている。
これは今までの清水ではあまり見れれなかったこと。

そのおかげか、サンタナの運動量も上がっていて、
全体的に寄せの速さも目立っていた。

相手によるところもあるけれど、
これまで前線からのプレッシャーがかからなかっただけに、
チームが変わってきている印象がある。

ただ、まだまだ甘い。

象徴的だと思ったのが、
試合終了間際のセットプレーのシーン。

ディフェンダーを投入し5バックにしたのに、
一番危険なジョンマリについていたのは、
ヘディングの強さでは序列が低い、上背の低い竹内。

その結果、ジョンマリに簡単に折り返され、
フリーの選手を作られた。
相手のミスで最後決まらなかったけれど、
あそこで決められていたら試合終了間際のドロー。
勝ち点としても精神的にも追い込まれていたはず。

あんな一番気を付けなきゃならない場面でも、
ピッチ内で対応できていないのを見ると、
甘いんだろうな、と心配になった。

同時にこれが、監督が変わっても
ずーっと清水が良くない原因のひとつかも、
なんてことも思ったりした。勝手な感じ方だけど。

残り7試合、イレギュラーなことはきっとたくさん起こる。

そのときピッチ内でどれだけ対応できるか。
運良く勝ち点を拾えてばかりじゃ、上にはいけない。

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