2015 J1 1st第16節 10年ぶりの最下位

J1 1stステージ第16節、
清水はホームで甲府と対戦し、0-2で敗れた。

守りを固めた甲府を相手に攻撃はチグハグで、
ディフェンスラインからのビルドアップも、
縦に焦ったり、サイドで詰まるなどうまくいかず。

前へ前への気持ちが大きすぎたのか、
焦りから頭が働かなくなってたのか、
工夫の足りない攻撃で得点を奪えず、
10年ぶりの最下位に転落した。

ここ2試合で見られた、全体がコンパクトで、
前線からアグレッシブにボールを奪い、
速攻へとつなげる良さは、影をひそめた。

守りを固められたときに、
どれだけ攻撃の形を作れるか未知数だった中、
崩す手段が、あまりにも足りなかった。

甲府は、監督交代後のここ4試合で
3勝1分の失点1という抜群の守備力を誇っているから、
簡単に崩せる相手じゃないのはあった。

とはいえ、プレーの精度が全体的に低くて、
穴を開けようにも、開くはずがなかった。

例えばバックラインでのワンタッチ目が、
前に運ぶための場所へボールを置けなかったり、
パスが少しそれたり、足元に止まらなかったり。

そういうちょっとしたズレで、
守備から攻撃への切り替えが遅れ、
甲府ディフェンス陣は完全に整っていた。

2点差を追いつくために、
シンプルに放り込むのは悪くない。
ただ、放り込み方が雑で、
ディフェンスラインからただ蹴るだけだったり、
相手のディフェンスが整っているのに、
苦し紛れのアーリークロスを上げたり。

ゴール前にも問題はあって、
点をとる意識が強すぎたのか、バランスが崩れ、
こぼれ球からの2次攻撃、3次攻撃が、
あまりできていかなかった。

とはいえ今の清水には、この戦い方しかない。

うまく機能し始めている気配があった戦い方を、
崩す必要はないと思う。

1stステージ無敗の浦和と、
監督交代後の4試合で3勝1分の甲府に負けたことを、
必要以上に気にすることはない。

不安は、高いディフェンスラインをついに破られ、
簡単に失点したことで、ディフェンスラインが
弱気にならないかということ。

高い位置からのプレスと連動した
高いディフェンスラインを保つ守備は、
1人でも選手に迷いが生まれた瞬間、破たんする。

弱気になると判断が遅れ、プレーの精度が落ちる。

1stステージ最終戦のアウェイ・FC東京戦は、
ドイツ移籍の武藤のラストゲームで、
味スタは相当な盛り上がりになるはず。

アウェイの大歓声に呑まれず、
最下位という状況に落ち込まず、
もう一度、思い切りのいい戦いを見せることが、
勝ち点を奪ううえで大切になると思う。

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