築地市場の豊洲移転問題。
煽りまくるマスコミと、
煽られる人たち。
普段は疑問視するマスコミの情報に、
疑問を抱かず、鵜呑みにしてしまう。
悪だと思うものを目の前にしたとき、
判断力というのは落ちるもので、
悪らしきものと戦う情報すべてが、
正しく思えてしまう。
例えばタレントのゴシップ報道、
好感の持てるタレントの恋愛に、
週刊誌が自宅まで行って取材を拒否されたら、
人は「プライベートを守らない週刊誌は最低」と非難する。
でもそれが嫌いなタレントの恋愛なら、
自宅で取材を拒否したタレントに、
人は「自宅まで来て答えないなんて失礼だ!」と非難する。
まったく同じことをしていても、
対象が変わると、反応は真逆になることがある。
極端な話でいえば、
人の命を大切にしろ!というカルト宗教が、
人を殺すことで、自分たちの主張を守るように。
「都が悪い」
「豊洲は危険だ」
都がどれだけの会議を重ねたか、
どんな話が展開されてきたのか。
豊洲の調査結果は本当に悪いものなのか、
科学的にどれだけまずいのか。
一方で築地がどれだけ汚いか、
地震が起きたらどうなるか、
築地の人たちが海水にこだわる理由は何なのか、
どれだけの事故が起きているのか。
利権は?家賃は?都が使ってる維持費は?
豊洲移転に向けての議事録を
隅から隅まで読み漁っている元政治家の話を、
人づてながら聞いたり、
この問題の渦中にいる議員の人に
会って話を聞いた。
豊洲はむしろ準備がしっかりしてて、
築地の方が問題が大きいんだなと思う。
そもそもそうじゃなきゃ、移転しない。
豊洲問題が、築地問題になるのは、
時間の問題なんじゃないかと思った。