2017 J1 第32節 振り切った戦いを!

J1第32節、清水はホームで
札幌と戦い、0-2で敗れた。

ここ2試合で、守備と攻撃がともに
上向いてきたように思えたのに、
今日はまた、それ以前に戻ったかのような酷い内容。

ジェイに2ゴールを決められるという、
相手のストロングポイントを、
きっちりと発揮させてしまう、
清水らしいサッカーで簡単に敗れた。

残り2試合、降格圏・16位の甲府との勝ち点差は3。
1試合分の差があるとはいえ、
甲府に勝ち点3を積み上げられると、
得失点差で逆転されてしまう状況になった。

立ち上がりから明らかにおかしかった。
ボールを持っている相手に寄せられなかったり、
寄せても他が連動しないから、
相手に1人ずつフリーの選手が生まれる。

その結果、次々とパスをつながれて、
簡単にゴールまでもっていかれた。

そして失点0でいくゲームプランが崩れると、
ピッチ内は選手の動きがさらに悪くなり、
立て直すことができない。

なんでボールがこぼれたときに、
一度足が止まるのか。

余裕なくパスが出てるからか、
ボールがズレて、トラップがブレて、
次のプレーに移るのがワンテンポ遅れ、
その間に相手に詰められ、前へ向かうプレーができない。

前節のFC東京戦とは、真逆のパフォーマンスだった。

前節は、FC東京の寄せが緩かったから、
清水の選手は余裕を持つことができ、
先手、先手でボールに行くことができていたようで。

今日の試合は、FC東京戦で活躍した河井が、
うまく機能しなかった。

チーム全体、相手に普通に寄せられれば、
簡単に封じられてしまう。

守備が不安だから攻撃への意識が弱まったり、
攻撃で点を取れないから守らないとと思ったり、
そうすると思い切りのいいことができなくなり、
パスがずれ、トラップがぶれ、シュートが決まらなくなる。
プレーに一瞬の遅れが生まれて、寄せが遅れ、
相手にどんどんボールを回されてしまう。

いろいろな原因が絡み合っているけれど、
何かが欠けて、弱気なメンタルに覆われてしまう。

降格圏の甲府とは勝ち点差3。
残り2試合で1勝すれば、J1残留できる可能性は高い。

そんな中、次節は今日降格が決まった最下位・新潟戦。

普通に考えれば勝ち点3を奪うチャンスなんだけど、
チーム状況は清水の方が遥かに悪い。

危険なのは「勝ち点3を取れるチャンスだから点を取りたい、
でも守備も不安だからまずは失点したくない」という
どっちつかずな気持ちで試合に入り、
序盤から受けに回って前半に失点、
そのまま立て直せずに試合が進んでしまうこと。

今は「点をとって勝つ」か「守り切る」という
どちらかに振り切った方が思い切れて、
判断スピードは上がるはず。
その結果、攻守の両面が良くなったりする。

ホントは両立するところなんだけど…
今シーズン、ケガで選手がそろわないのもあって、
両立できてこなかった。

来シーズンもJ1に居られるよう、
振り切って、なんとかしのいでほしい。

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です