J1第5節、清水はホームで
横浜と戦い、0-1で敗れた。
超ハイライン戦術でパスをつなぐ横浜に対し、
たびたび裏へ抜けるチャンスがあったものの、
決めきれずに得点できず。
逆にカウンターから失点し、
その1点が最後まで返せず敗戦。
2週間の中断明け、15連戦の最初の試合は黒星となった。
「決めきれなかった」のが敗れた最大の理由だと思う。
これまでフィニッシュの精度が良くて、
勝ち点を積み上げてきたチームが、
決定的な場面で決められなければ負ける。
素晴らしいカウンターもあったけれど、
イージーなゴール前のチャンスで決まらない、
そんな場面もあって、フラストレーションの溜まる試合。
そして敗れた理由がもうひとつ、
なんとなく得点できそうな気がしたこと。
横浜はハイラインでスキが多く、
裏を突けば簡単にチャンスシーンができていた。
ミスを突いて決定的な場面もあった。
そんなスキやミスを突き続ければ、
どこかでゴールが生まれるだろうという、
どこか緩い空気があったのかもしれない。
でも横浜は、最後が固かった。
清水も、最後が別の意味で固かった。
同じパンチを打ち続けた結果、
ガードされるようになり、パンチは効かず、
うまくできなかったように思う。
自分たちの形にハマれば力を発揮する、
でも攻めあぐね始めたときに、
臨機応変な戦い方をすることが、まだできていない。
もともと柔軟な戦い方は不得意だったうえ、
監督就任から日が浅い中での試合。
ピッチ上での修正が効きにくい問題は、
まだまだ大きく横たわったまま。
ここからもしばらく苦労するのかなと思う。
逆にここがうまくいけば、チームは変わるし、
良かった部分を伝えるヨンソン監督の指導法は、
真面目で縛られやすい選手たちに、
柔軟性を生むかもしれない。