テレビのニュースや情報番組は、
新型コロナ一色になっている。
そうした中、メディアの情報は冷静に見ないといけない。
そのひとつが、街頭インタビュー。
テレビのあらゆる番組では、
構成上、使いやすいインタビューが使われる。
例えば商店街へ来る人へのインタビュー。
VTRの内容によって、同じ商店街でインタビューを
撮ったとしても、まったく違う印象になる。
例えば…
パターンA
商店街に人が殺到する問題を伝えるVTR
「俺は強いからコロナにかからない!」
と言っちゃうおじいちゃんを使う。
パターンB
商店街が食料を買う大事な場所というVTR
「私は足が悪いので…なるべく人に近づかないよう、
お店でさっと食べ物を買わせてもらってます」
と言うおばあちゃんを使う。
パターンC
商店街の客減少で苦しむ店を取り上げるVTR
「お店がなくなってほしくないので、
テイクアウトで、買いにきました」
と言う主婦を使う。
商店街にいる人は、つい、パターンAばかりだと
思ってしまうけど、実際はそうとも限らない。
BやCのパターンもあれば、
インタビューが使われなかった人や、
インタビューに答えない大多数の人がいる。
話題の本「FACTFULNESS」じゃないけど、
ひとつの意見で全体を見た気になると、
世の中を見誤ってしまう。
長さに限りがある1つのVTRや記事で、
すべての人のインタビューを伝えることはできない。
情報を受け取る側が立ち止まらないと、
いつまで立っても怒りばかりを抱えるし、
対立が生まれてしまう。