J1第18節、清水はホームで
浦和と対戦し、1-2で敗れた。
清水は前節でコツを少し掴んだかのように、
連敗中よりパスが回り、セカンドボールを拾えていて、
最終ラインからも繋ぐことができていた。
ただしシュートが枠を外れたり、
チャンスの手前でうまくいかなかったりと、
決めきることができず、1点止まり。
連勝はできなかった。
久しぶりに、悔しい敗戦だった。
勝てたのに!という気持ちになった、
いい意味での、悔しさだった。
ここ最近、負けても当然のようなサッカーで、
悔しい気持ちさえなくなっていて、
勝ったらラッキーのような内容だっただけに。
死を待つような、末期的状況だった。
これまで距離感が悪く、セカンドボールも拾えず、
パスは近くにいる安全な人に預ける場面が多く、
全体的に自信のなさからかパスやタッチがズレて、
最終ラインからの組み立てではミスして失点し、
自滅して敗れる試合だらけだった。
でも、今日の試合は自滅しなかった。
2点目の失点シーンは脆かったとはいえ、
相手よりも試合をコントロールできていた。
浦和の内容の悪さがあったとはいえ、
清水は自分たちを見失ったかのような連敗中の内容から、
以前のそれなりにできていたころに戻りつつある。
攻撃では積極性が出てきていて、
ダイレクトパスも裏へのボールも増えた。
最終ラインからのビルドアップでは、
繋ぐときと、シンプルに蹴り出すときがあり、
パスはダイレクトでつないだり、飛ばしたりと、
清水の良さは回復傾向にある。
単純なミスが多い清水に必要なのは、
自信を持って、味方を信じて、プレーできるか。
持つことができるエウシーニョの復帰や、
キーパーからのロングフィードという逃げ道、
2トップという預けどころのあるシステムなど、
自信を持てる要素が加わったのも、
いいときに少しずつ戻ってきてる理由としてあると思う。
どんな相手でも、絶対的な預けどころがなくても、
自信を持ってプレーできるのが理想だけど、
まずは自分たちが本来できることを、
しっかりと発揮してほしいし、そこには近づいている。
理想はまだまだ先にあるけど。