箱根駅伝予選会、10位までが本戦に出場できる戦いで、
前々回6位で予選突破、前回11位で予選落ちの
筑波大学は、13位で今年も予選落ちになった。
前回、10位とのタイム差は10人合計で18秒。
それが今回は2分33秒。
去年よりも後退した、惜敗だった。
筑波大の1万メートル記録を塗り替えた
エースの選手が欠場し、もしその選手が出ていれば、
10位以内に入った可能性はある。
ただ他の大学もエース格の選手の欠場が結構あって、
その「もし」はあまり意味がない。
言えることは、万全の布陣で全員が実力通りの結果を出して、
初めて予選を突破できる段階だということ。
10位以内は近いようで遠い。
という残念な思いは、実はそれほどなくて、
やっぱ筑波の駅伝は力がついてるんだなというのが、僕の本音。
毎回、下馬評以上の走りをするし、
大学生活の中でしっかりと実力をつけている。
本大会出場を果たした2年前も、去年もそうだったけど、
高校年代のトップランナーが入部することは少ない中、
食らいつけるだけの走力をつける練習ができているんだと思う。
つまり、素質のあるランナーがいるかどうかで、
成績が左右されるわけじゃなくて、
しっかりと育てる環境ができているということ。
それは監督の指導だろうし、
選手たちの話し合いや「目標管理シート」に代表されるように、
教えられたことをやるんじゃなくて、
自分たちで考える練習が普通になっているからだと思う。
そして箱根駅伝本大会。
筑波の福谷選手が予選会の16位で、
本大会へ進めなかった日本人の中でトップ。
これで関東学生連合チームに選ばれる可能性は高い。
チームメイトの本大会の経験が、
箱根との距離を明確にし、身近にする。
来年のチームの成長を促してくれる。
結局、来年もまた楽しみになった予選会だった。